高次脳機能障害 対応

高次脳機能障害への対応

 

高次脳機能障害と聞いても、あまり馴染みのない人が多いと思われます。

 

高次脳機能障害は交通事故や脳卒中などで脳に損傷を受けたために、

記憶や思考、言語など、脳の高次な機能に障害がおこる病気のことです。

 

いろんな障害があり、高次脳機能障害の症状は人によって異なります。

 

まだまだ、高次脳機能障害は一般には知られていない病気なのですが、

最近は高次脳機能障害は日常生活に大きな影響を与える障害として注目を集めています。

 

高次脳機能障害は外見から障害がわかりにくいため、障害者と認定されないなど問題がありますが、

主な高次脳機能障害の問題点、症状、対応は下記の通りになります。

 

 

高次脳機能障害の問題点

 

1)高次脳機能障害は外見からは障害がわかりにくいため、家族や周囲の人に理解されにくい

 

2)本人が高次脳機能障害の症状があるのに「ない」と思いこんでいるため、以前と同じことができると思い、

それにこだわる
失敗したことを他人のせいにしたり、本人が支援を必要としないため支援が難しくなる

 

3)場の雰囲気や相手に合わせて適切に行動できなくなる
他人を傷つけたり、思いもよらない行動をして、時にはトラブルに発展することがある

 

4)高次脳機能障害があるのに、身体的障害がない場合は、身体障害者手帳の対象になりにくく、

目立った症状がない場合は、精神障害者保健福祉手帳の対象にもならないなど、福祉の支援が受けにくい

 

5)身体的不自由や言葉の不自由がないのに、日常生活が十分にこなせないなどの不自由がある

 

6)欲求のコントロール、適切な判断が難しくなり、財産管理が難しくなることがある
お金を渡すと全部使いきったり、悪質商法の被害にあいやすくなる

 

7)感情が不安定で、些細なことで怒りやすくなったり、物事にこだわる傾向があり、

家族と感情的な行き違いが見られる

 

8)やる気がでないなど症状があることがある。
怠けていると誤解されることもある。

 

 

高次脳機能障害の症状

 

一般的な高次脳機能障害として次のような症状があります

 

1)遂行機能障害
必要な情報を整理、計画、処理できない。
スケジュールの段取りが悪く、手順がよくわからなくなる。
予定通りいかないと混乱する。

 

2)行動や情緒の障害
感情のコントロールが上手くできず、精神が不安定になったり、感情的になったり、パニックになる。
他人とトラブルを起こしやすい。

 

3)記憶の障害
人の名前、日時、場所など最近のことが
覚えられない。
簡単な約束を忘れたり、日時、場所を間違えたりする。

 

4)注意の障害
集中力ができない。
同時に2つのことをすると混乱する。
周りに関心がない。

 

5)失認症
視力に異常はないが、
物の形状や色、使い方、名前を認識できない親しい人の顔を認識できない。

 

6)失語症
聞く、話す、読む、書くなどの
言葉能力に障害を受ける。

 

7)失行症
手足は動かせるが、服を着る、箸を使用する、靴を履くなどの自分の思った通りの動きができなくなる。

 

8)地誌的障害
よく知っている場所で道に迷ったり、近所の地図が書けない。

 

9)半側身体無視
自分の身体のイメージがズレていたり、麻痺があってもないものと思いこんでしまう。

 

10)半側空間無視
自分が見ている空間の片方を見落とす
片方の物に体をぶつけてしまう。

 

高次脳機能障害への対応

 

1)移動がスムーズで、段差が少ない住居にする

 

2)道具など操作が簡単なものにする

 

3)高次脳機能障害の原因や治療法がわかっていないので精神的ケアで対応する

 

4)判断が難しい場合は1度医療機関に相談してみる

 

5)家族は高次脳機能障害という病気を理解する

 

6)成年後見制度の使用も検討する

 

7)高次脳機能障害になると新しい環境への適応が困難であるので、障害を受ける前の元々の性格や生活スタイルを大切にする

 

 

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