H5N1型鳥インフルエンザウイルス
H5N1型鳥インフルエンザウイルスは鳥に感染する「鳥インフルエンザ」の病原体の一つです。
H5N1型鳥インフルエンザウイルスに感染したニワトリの
多くは死んでしまいます。
インフルエンザウイルスは変異しやすいので、
人間にも感染しやすい「新型」に変化する可能性があります。
鳥インフルエンザ=新型インフルエンザではありません。
鳥インフルエンザは、一般的には、インフルエンザウイルスを病原体とする鳥の感染症のことを指します。
その鳥インフルエンザの原因ウイルスが、遺伝子の変異によって、
ヒトからヒトへと効率よく感染する能力を獲得した場合、
大部分のヒトがこのウイルスに暴露したことがないため、
ヒトの間で急速かつ大規模な流行を引き起こすおそれがあります。
このようなウイルスにより引き起こされるヒトの感染症が新型インフルエンザです。
WHOの発表の2010年中のH5N1型鳥インフルエンザウイルス
のヒトへ感染の報告の数は48名(うち死亡者数24名)であり、2003年から現在までの合計で500名以上
(うち300名以上が死亡) であります。
さらに、中には国内の発生状況を政府ですらわかっていない国もあるため、
実際はこの数より感染が広まっていると考えられています。
H5N1型鳥インフルエンザウイルスの新型に変化してしまうと世界的な大流行が想定されます。
(政府の想定)
死亡者数:17~64万人
入院患者数:53~200万人
※厚生労働省「構成労働白書(21)資料編 新型インフルエンザ対策」より
その時に備えて日本では法律を制定し、ワクチンや薬を用意しています。
H5N1型鳥インフルエンザウイルスは渡り鳥などの野鳥から運ばれるので、
港や空港での検疫だけでは、感染をとめることはできません。
予防として、感染した鳥の死骸や排せつものに直接さわらず、
発生した所では野鳥やペットの鳥などのそばに行かないようにしましょう。
詳細は以下のURLをご覧ください。
鳥インフルエンザに関するQ&A
厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou02/qa.html
国立感染症研究所
感染症情報センター
http://idsc.nih.go.jp/disease/avian_influenza/
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